豊丸産業が「トレパチ!」で福祉事業に参入

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最先端の福祉健康関連の機器・サービスが紹介された展示会の中でも同社のブースは来場者の大きな注目を浴びた。

 パチンコ機メーカーの豊丸産業は、福祉向け専用パチンコ「トレパチ!」を開発、5月21日から3日間にわたり名古屋市内で開催された国際福祉健康産業展「ウェルフェア2015」に出展した。

 「トレパチ!」は、近年認知症予防の効果が認められつつあるパチンコに、楽しく遊べる高齢者向けの機能トレーニングの要素を付加したもので、脳科学や作業療法の専門家の意見を参考に商品化した。

 従来のパチンコ同様、玉をスタートチャッカーに入れると3つのリールが回転、リールの図柄が揃い、開いた中央のチューリップに玉が9個入れば大当りになる。大当り発生後、大当りと連動してカードを獲得でき、ポイントを溜めることで遊技者が施設で用意される景品と交換することも可能になる。市場に出ているパチンコと比較するとパチンコ未経験の人も遊び方がシンプルで分かり易くなっていることが特長。

 またパチンコ玉の誤飲を防ぐためにパチンコ機の上皿にカバーを装着し、玉に触れない「循環式」にしたほか、静音化対策のために樹脂を使った専用玉を使うなど高齢者に配慮した。
 
 同社はディサービスセンターなどの介護施設に向けて提案を進めていく考えで、メンテナンス作業や台入替も考慮してレンタルで展開する予定。基本料金は1台当り月額約2万円。導入台数や導入期間に応じて割引する。

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